A Hard Day's Life

好きなこと、嫌いなこと、日常について書きます。

ビートルズとメンヘラ

   ビートルズが好きだ。私の祖母と母がヨーコに似ているとか、恋人がジョン似とかそういうことは置いておいてビートルズが大好きだ。

   ハブの出入り口でビートルズが流れているとふら〜と入ってしまいそうになる。

 

   ビートルズはかれこれ10年以上好きでずっと聴き続けている。

   初めて意識して聴いたのは小学生の頃。ラジオで、「ビートルズから始まる…」の番組である。流れてきたイエローサブマリンに「ウワァァァァやばい好き」となってしまった私は、母親のCDラックからビートルズを探し出して聴き始めた。

   母親の話では小さい頃からビートルズ奥田民生、ボブマーリーやら謎のパンクなどを聴かせていたらしい。

   明らかに音楽教育が偏っている。なぜパンクを選んだ…。

   そのあとは、主にロックを聞き続けている。ジミヘンもブラックサバスも人間椅子もエイフェックスツインも好きだが、やっぱりビートルズが1番好きである。

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   初めてビートルズメンバーを見た時は驚いた。そして、4人中2人が亡くなっていることにも驚いた。てっきり最近のバンドだと思っていたからだ。

   小さい私はジョンが大好きだった。近所のお兄さんを慕う子供のような心境で大好きだった。優しそうな顔立ち、ふわふわしててもしっかりした声、どんな辛いことがあってもCDの中にいるジョンは「分かるよ〜!」と慰めてくれたような気がしていた。

   もちろんポールもリンゴもジョージも好きだ。でもその頃の私はジョージはハンサム過ぎて見つめられないような気がしたし、リンゴとポールはみんなに秘密でおやつをくれそうだな、とか足が速そうとかそんなイメージだった。

   

    だからジョンが亡くなっていたことを知って悲しかった。1番お気に入りの曲はストロベリーフィールズフォーエバーだったし、誰よりも不思議な曲を作るジョンが大好きだったから。

   でも、その流れでオノ・ヨーコを知った。小さい私はヨーコも好きになった。なんて優しそうな人なんだろう、と思った。

     通っていた絵画教室の先生に、ヨーコのことを聞いたり作品を見せてもらったりした。その時に見たヨーコの作品は静かなのに激しくて、やっぱり不思議な感じがした。ジョンとヨーコはぴったりだと私は思った。ジョンの半身はヨーコでヨーコの半身はジョンだと思った。全く関係ない他人の子供だが、正直にそう思った。いろいろ言われているが、それは今でも変わらない。

 

 

    中学生になった私は、英語を勉強し始めた。まず読んだ歌詞はやっぱりストロベリーフィールズフォーエバーだった。歌詞も好きになった。

    目が悪かった私は眼鏡をかけていた。ジョンのストロベリーフィールズフォーエバーと同じことをしてみたかったが、さすがに目を瞑るのは危ないから、たまに眼鏡を外していた。私は他人の顔色を伺えないほどぼやけた中で、少しだけ休んでいた。

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   今の私は成人を少し過ぎた。小さい私はジョンが作った曲を夜に聴くことはできなかった。たまに怖くなることがあったからだ。今はそんなこともない。たまに寂しくはなるけど。

   私の恋人はちょっとジョンに似ている。大学内で全く知らない人に「ジョン…」と囁かれた話には思わず笑ってしまった。性格もひねくれた子供のようで、いたずらっ子のように笑う。寂しがり屋で、好きなことにどんどん向かっていく。小さい頃はかなり悪ガキだったそうだ。

    ストロベリーフィールズがぴったり合う人なんて、付き合う私は苦労しそうなものだけど、それでも2人でうまくやっている。

   

 

    ジョンのことが大好きだった私が、今はジョンから卒業している。ビートルズは未だに大好きだけど、ジョンを特別に慕うことはなくなった。少し寂しい気もするけど、成長したんだと思う。

    

    なんか気持ち悪いけど、ビートルズとメンヘラは以上。とにかくビートルズが大好きなメンヘラの話。